1. [印刷一覧]シートを作る


[印刷一覧]シート完成イメージ


印刷一覧


作成手順

  1. マクロ有効ブックとして保存する
  2. 表1と表2をつくる
  3. 絶対に数値を入れるセルの書式設定
  4. マクロ実行ボタンを設置する

 


1.マクロ有効ブック(*.xlsm)で保存する


① 新規ブックを開く

② [F12]で名前をつけて保存をひらく


③ ファイルの種類から「マクロ有効ブック(*.xlsm)」を選択する


④ ファイル名を『調査書封筒印刷.xlsm』として保存する


⑤ [Sheet1]を[印刷一覧]と名前を変更する

マクロ有効ブック

  

 


2.表1,表2をつくる


表1(番号指定セル範囲)

A1:B3に縦3行,横2列の表を作ります。

表1

 

A1,A2,A3,B1セル
"連続印刷"、"開始番号"、"終了番号"、"▼番号指定"とそれぞれ文字列を入力します。

 

B2,B3セル
整数を入力します。

連続印刷マクロの開始番号、終了番号の設定値になります。

 

 

 

表2(印刷データ一覧)

D:G列に縦制限なし、横4列の表を作ります。

縦制限なしなので、11行以降も印刷データを増やしていくことができます。

オートフィルや[Ctrl,D]など、好きな方法で増やしてください。

表2

D列
関数 "=ROW()-1" を入力します。

並べ替えをした後にも、1つおきの昇順にするためです。

 

E,F,G列
文字列を入力します。

この文字列がそのまま封筒の宛名などに反映されます。

 

※封筒に反映させたい項目(受験番号など)がある場合は、G列より右に枠を作ります。勤務校の実態に合わせてアレンジしてください。

 

 


レイアウトやデザインのポイント


表と表の間には空き列を入れる

それぞれの表の間には、C列があります。

このC列は空き列として何も入力してはいけません。

このように、1つのシート内に2つ以上の表をつくるときには、境界として空き列を入れるようにします。

マクロ処理をする際のエラー防止策の一つですので、習慣にしておくことをおすすめします。

 

色の濃淡に意味を持たせる

デザインについて、次のことを意識しています。

  • 色はたくさん使わない。
  • 濃色は、書き換えてほしくないセル
  • 淡色は、共通の性質をもつ入力セル
  • 無色枠ありは、データを入力するセル

 

[印刷一覧]シートでいうと、 

  • 色は青系統のみ
  • 濃色=紺色=見出し
  • 淡色=水色=印刷番号を入力するセル
  • 無色枠あり=高校名、生徒氏名、中学校作成書類を入力するセル

という具合です。

文字だけでなく色でも意味を伝えられないかと考えた結果、このルールに落ち着きました。

 

 


3.絶対に数値を入れるセルの書式設定


B2,B3セルは書き換える頻度が高いです。

必ず数値を入力するセルです。

そんなときには、次のような設定をして楽に入力できるように工夫します。

 

日本語入力の無効 

① B2:B3セルを選択する

② [データ]-[データの入力規則]をひらく

③ 最右タブ[日本語入力]で「IME-日本語入力」で「無効」を選択

④ [OK]をクリック 

 

試しに日本語入力をONにした状態B2セルに「1」を入力してみてください。

普段は全角数字「1」が入力されていました。

しかし、今回は半角数字「1」が入力されますよね。 

「IME-日本語入力」を「無効」にしたためです。

 

注意書きを表示せず、半角文字のみを入力させるためのテクニックです。

 

 


4.マクロ実行ボタンを設置する


① [挿入]-[図形]-[四角形: 角を丸くする]を選択する

② B5セルあたりに図形を挿入する

③ 「連続印刷実行」とテキスト入力する

④ 必要に応じて、サイズや色を調整する

 

 

 


まとめ・次回


以上で[印刷一覧]シートの完成です。

次回は 『2.[印刷レイアウト]シートを作る』です。

調査書を印刷する封筒の大きさ、向きなどを事前に把握しておきましょう。


 

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